手島様:弊社の新入社員には、情報系の基礎スキルのない未経験者もおり、未経験者と経験者が混在しているのですが、基本的に同じ研修を受講してもらうことを方針としています。経験者でも伸び悩む人もいますし、未経験でも伸びる人もいますので、そこは入社時点で分けたりせず、同じスタートで「よ~いどん」してどうなるかというのを、温かく見守るようにしています。経験者でも知らない事はあると思いますし、未経験者の方を補いながらなど、お互い良い勉強があると思いますので、一緒にスタートさせるというのは一貫してやってます。
手島様:本当に温かく見守ってます(笑)。自分はできると言って、研修開始当初は知っている内容の復習だからと手を抜いたりしていると、後半苦労しているというのはよくあることです。そう考えると、入社時の差はそれほど無いと思うのですよ。だからこそ、敢えて皆が同じスタートを切るということに意味があると考えています。
手島様:かつては、マナー研修実施直後に現場配属し、OJTベースでの育成を行っていました。ただ、それでは現場も負担になりますし、体系的に基礎スキルを学ばせてから配属した方が伸びると考え、7~8年ぐらい前から本格的に技術研修も導入するようになりました。最初からJavaだったかは記憶が曖昧ですが、メインの業務で使うJavaの研修を長く実施しています。
山口様:あとはチーム演習も重要視していましたね。
手島様:以前は別の研修会社にお願いしていましたが、社内で一度見直そうという話になりまして。何社かHPで調べて、実際に説明を受けたというのがきっかけですね。
手島様:最初は大手企業の名前があったのが目を惹きました。その後の印象で言うと、雰囲気がすごく弊社と合ってるのかなと思いました。弊社は物静かな新入社員も多いので、そのような方でも丁寧に最後まで面倒を見てくれそうな印象を持ちました。他にも5~6社比較しましたが、「結構スパルタですよ」と言い張るところもあったりと、改めて研修会社を探すと、意外と内容や値段がマッチしなかったというのもあります。
山口様:あとは実践的な研修をされているというのが大きいです。あまり周りになかったので。
手島様:プロの講師というのも良かったです。別の研修会社では、普段はシステム開発をやってますという凄く若い講師の方もいたので。講師がどういう経歴とか、どういう経緯でそこで教えるようになっているのかというのは見ましたね。
手島様:以前利用していた研修では、座学中心ということもあってか、集中力が切れてしまう場面も多かったようです。しかし、今回はそのような暇って絶対ないと思うのですよ。受けている人の行動といいますか、時間の過ごし方が全然違うと思います。あとは、研修を修了して会社に戻ってくると、受講生は研修中に学んだ自ら考えて行動するという意識がそのまま配属後も習慣化しており、自ら手伝いを率先して行ったり、与えらた業務を周りを巻き込んで工夫して行ったりという主体的に行動し、とてもフットワークが軽い印象をもちます。
山口様:あ~、確かに。(軽い感じが)する。
手島様:改めて比較すると、座学が多い研修を受けていた頃は、受け身な感じがあったのかなというのは感じますね。そのような日々の行動、業務とは関係ない行動にも影響を与えているような気がします。
手島様:多分忙しかったのでしょうね、研修中は。それが身についているのだと思います。席も結構変わっていたようですので、隣の人も頻繁に変わり、そのような状況に適応する能力が身についている。それが自然だと思って会社に戻ってきているのだと思います。
山口様:それは言っていましたね。他社の新卒の方たちと繋がって色々教え合ったりとか、そのようなことができて、すごく良かったと言っていました。
手島様:やはり、同期で教え合ったりするのは大事ですよね。実務では、私たちもずっと一緒にいられるわけではないので、自分たちで解決する、解決方法を見つけるという経験は先々絶対役に立ちます。
手島様:個人の評価について、講師に直接聞ける機会があると良いです。週に1回のレポートは頂いているのですけれど、コメントとか文字ベースではなく、ちょっと聞きにいったら、この人はこんな感じですよというのを面談できるタイミングがあれば。触れ合っている講師の方の生の声が聞けたら、「全然コミュニケーションが取れそうにないけど、すごい回してますよ」とか(笑)、意外な一面なども聞けるかもしれないですし。
手島様:そうですね、そのような感じですね。あとは「去年はこうだったので今年はこうしました」というのを聞けると良いよねというのは、上層部との研修の話では出ています。研修の内容も常にアップデートしていかれることを期待しています。