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株式会社朝日新聞社様

株式会社朝日新聞社様
The Asahi Shimbun

https://www.asahi.com/corporate/


■現在、朝日新聞の抱えるDXへの課題と立ち位置について

──まず初めに、世の中でDXというものが浸透しつつありますが、朝日新聞社としてのデジタル化への大きな課題感についてどのように考えていらっしゃいますか?

記者のコンテンツ作りをする編集局としてはDXというのは喫緊の課題であるというのは、私も含めて管理職の人間の共通する認識ですね。長い間新聞という1つの媒体で、ビジネスモデルを作っていますので。大きく時代が変わる中で、今までの新聞という紙媒体から、ニュースの出し方や作り方自体をシフトしていかなければいけないと思っています。しかし、記事をデジタルで出すことがDXなのかというと多分違うと思っています。明確な正解は出ていませんが、根本的に考え方を変えていかなければいけません。例えば、記者の動かし方、労務管理も含めて作業そのものにDXがどう関わっていくか。活動を支えるバックボーンとしてもDXを考えていくというのは大きな方向性ですね。

──新聞社業界はコンテンツという面ではWebと近しい業界だと考えられますが

近いですし、反対にとても遠い業界でもありますね。私が入社した 1995 年当時は、まさに「紙」を作る新聞社がメディアの王様みたいなところがあり非常に強かったです。しかし、リーマンショック後にこのデジタル化の波が来て、従来のお金を払ってニュースを取得していくという世界から、巨大プラットフォームにニュースを出して無料で手に入る世界になりました。我々はいわゆるこのデジタル化の波の中でどう生き残り、それだけではなく存在感を示して大きくなっていくかを考えていかなければなりません。

■IT研修の実施理由

──今回弊社にてITの全体像の研修、ノーコードの研修を受けて頂きました。その経緯をお聞かせください

私の部下がたまたまリスキルテクノロジーの取材に訪れたのがきっかけです。社会人の再教育を推進する企業というので、訪れていたようです。「ITとはそもそもなんぞや」という根本意識や知識が会社のDXには必要だということが御社を取材する中でわかったと話をしていました。これは我々にも必要だぞ、と。もともとは朝日新聞の話ではなかったのですが、我々にもお力添えをいただこうと考え、「ITとはなにか」の根本レクチャーと、選抜メンバーへの「ノーコードプログラミング研修」を実施することにしました。

──ITの全体図の理解、ノーコード研修を実際に受けて頂きましたが、いかがでしたか?

実際に受けた経済部の現場の人たちからは「すごくよかった!」と言っておりました。実際に研修を受けて、目が開いたみたいです。ITとはなにか、プログラミングとはそもそも何をするのか、データベースとの関係はなにか、AIとは何か、なぜ日本が不利なのかなど、全体像を理解できたと話をしていました。上司も参加していましたが、非常に評価が高く。続けて午後のノーコード研修に参加した人たちはとにかく疲弊していました(笑)。今まで使ったことのない脳みそを使ったと言っていましたね。しかし、せっかく教えて頂いたので、彼らが忘れないうちに、活用できるお題を与えていくつもりです。

──林さんにも受けて頂き、林さんの理解がとても早かったのですが、理解するためのコツとか何かありますか。

取材とか、記事の書き方と似ているなと思いました。最終的な出来物が、イメージできているとクリアしやすいなという感じはしましたね。あとはそこに向けてのプロセスですね。そのプロセスごとの壁にぶつかってばかりでしたけど(笑)。それでも作成できたのはノーコードのわかりやすさです。これがあれば、それほど多くの時間をかけずに、簡単な社内ツールは作成できると感じました。私は文学部出身で、エンジニアと逆方向ですが、それでもノーコードならできると感じました。

──今回の研修を受けての今後に向けた構想があれば教えて下さい。

社内で話しているのは、1つは勤怠的なアプリが作れれば良いなと思っています。経済部だけでも、全国 100 人弱くらい部員がいて、デスクも 10 数人いるのですが、彼らの当番シフト表を作るのが本当に大変なのです。そういった点をどうにかしたいと思っています。もう 1 つは、現場の記者たちのコンテンツづくりに貢献をしたいなと思っています。コンテンツは大量に作成しているのですが、どうしても管理が個々人だよりになっていることも新聞記者の課題としてありました。新聞記者は一匹狼なところがありまして、それでは今後の展開は難しいため、曖昧な言葉ですが「記者一人のDX」が必要だと思っています。まずは、コラボレーションや協力が生まれる一助になるシステムを作りたいと思っています。

──最後に、多くの企業では社内のDX化という観点から、自分たち自身がデジタル人材に変わり、社内のIT化を現場レベルから変えていく動きが推進されつつあります。そういった中、先進的に実行している御社から一言ございますか?

弊社でも、一人ひとりの記者をDX化していくというのは、手探りの状態です。今回の研修を機に、世の中に提供する記事や動画のコンテンツでの貢献や、効率かつ共有できる働き方に自分たちで工夫していけることを期待しています。まずは我々の部署から展開し、全社へと展開していくというふうに、私達がそのきっかけになれば嬉しいなと思っています。

──ありがとうございます。本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。

引き続き宜しくお願い致します。

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